小さく頷く
そしたら、幸があたしの頭を撫でて
「俺も一緒だよ~」
そう言って笑った
龍神には寂しがり屋が多い
…さっきまで自分も寂しかったはずなのに、何故かそう思うと心が温かくなる
あたし一人じゃ無いんだ
「て事で、次は何やるー?」
「え゛」
「あ、スピードとかわー?」
「ええ゛」
「じゃあ…」
次は何を言ってくるんだ…
そう構えるあたしをよそに幸はベッドに寝転んだ
「一緒に寝よっかー」
微笑む幸
相変わらず格好いいなぁこの野郎!
さらにフェロモンが垂れ流し状態だし
なかなか動かないあたしを不思議に思ったのか幸はまた笑う
「大丈夫だよー。真南には欲情しねぇからー」
そうだよね、あたしには欲情しな……あれ?
今ものすっごく失礼なこと言われなかったあたし!?
あれ気のせい!?
あたしの聞き間違い!?



