「……留守番？」
「俺たち出掛けなきゃ行けねーんだけどさ、頼まれてくれるか？」
「…誰とぉ？」
留守番なら真南とがいーなぁ。だってこの前幸と留守番したんでしょお？
ズルイよー、僕だってしたいのにぃ
だって寝顔見放題なんだよぉ？みんなが帰って来るまで幸は独り占めしてたんでしょー
いーなぁ、いーなぁ
「……愛斗、あと……」
「真南とぉ？やったぁ！」
「そんなに喜んでくれるのか。やっぱり俺は罪な男だ」
「…………は？」
「刹那。真南、じゃなくて愛斗だ」
「っうそ！やだ！僕ぜぇったいやだ！」
「そんな照れるな。俺のことが大好きなのは分かったから」
う、うざいっ
本当に僕いやだよ、それなら女の子と遊びに行きたいよぉっ
「なら僕女の子と遊びに行くし！」
「刹那………」
「僕、ほんとにやだもん…」
「せーつな！ってどうしたの！？泣きそうじゃん！！え！？」
「真南ぁ」
「……やーん！！！刹那くんかぁわぁいーいっ」
「触るな近付くなあっちいけ」
「ツンデレな刹那くんもかぁわぁいーい」
「……ちなみに夏蓮も一緒だ」
え、嫌だぁ。だって、だってだって！僕女の子好きだけどコイツ男だしぃ
そりゃあ顔だけ見ればいいけど、顔だけ見れば。ここ絶対大事ぃ
「せ、つ、な、くんっ」
ぞわぁ。
み、耳がっ
やばいよほんとにっ、恐いよ
ギュッと真南にしがみつきながら、男女、基夏蓮をみる
「っ、雨葉と臣が好きなんでしょ！？」
「えー、でもあたし刹那くんも好きよ？」
「僕は嫌いだもん！」
「だ、だもんって！刹那可愛い！！！」
「……可愛いなんて嬉しくないしぃ」
もっと強く真南に抱き着く。……身長はちょっとだけ僕の方が大きいもん、
可愛いって言われる僕って……なんだか悲しくなってきたぁ
