――「でな!その時丁度さぁ!」
「……葉月、頼」
「あれだよな!ぶは!覚えてる覚えてる!」
「葉月、頼!聞いてんのか!?」
「「っえ!?は、はい!!」」
「お前ら今日は留守番だったよなぁ…?」
「「はい!」」
敬礼をしながら、保母さん…いや晃を見つめる
幸は“やっぱり”と言いたげな顔で、二人を笑って見ていた
「なのになんで、こんなとこにいるんだ?それにその男は誰だ?」
「偽者なんだけどよぉ!」
「俺らのファンなんだってよ!」
「偽者だと!!?」
「なんだよ嫉妬かー?男の嫉妬は良くないぞ!」
「……はぁ」
もう晃は二人に何かをいうのを諦めたようだ
ため息をついて「帰るぞ」と言った
「「おう!!」」
元気良く頷いた二人に、晃はもう二人一緒に留守番をさせないと決めたのである。
龍神の保母さんは多忙である。



