―――段々と偽者たちは倒れていき、ついにたっているのは俺と頼、そして最後の偽者だけになっていた
頼「…偽者さんよー、もうこんなことしねぇか?」
頼のその言葉に首が取れるんじゃないか、くらいに頷く男
「っぷ」
…しまった。笑ってしまった。つ、つい……
だ、だってしょうがねぇじゃん!
すげぇ首振るんだもん!ロックバンドの頭振る奴みたいなんだもん!
アイツ絶対入れるって!
頼「まずなんでこんな事しようと思ったんだ?」
「……憧れてたからです」
葉「っっっ!?」
憧れてた、だと……?
頼「憧れてた、のか…?」
葉「それ、本当か…?」
「ひっ!は、はいぃ」
頼「……」
頼の顔が緩んでゆく
ふにゃふにゃになって行くのがわかる
いや、たぶん俺もこんな顔してると思うけど
葉「いや〜、そっかぁそっかぁ!俺たちに憧れてたのかぁ!」
頼「それは早く行ってくれねぇとなぁ?」
葉頼「ぐへへへ」
なんだか偽者がちょっと引いた顔してるのが分かるけど、もう止められない止まらない
今すぐにでも叫びたい
大声で叫んでやりたい
まぁたまにはこういうのも悪くないな
ぐへへへー



