葉「喧嘩しよーぜ!」
俺がそういえば勢いよく振り向いた男。
その顔は俺と頼を視界に入れた瞬間に青く染まっていく。
ヤバいとでも言いたげな顔。
頼「なぁ、いいだろ?ニセモノさんよー」
そう頼が言えば、真っ青な顔で首を振り、
「ち、違うんです……あ、あの、これは…」
少しずつ後ずさる
そんなにビビらなくてもいいじゃねぇかよっ
傷付く!葉月くん傷付くよ!?
頼「ぶはっ!葉月馬鹿面!!」
葉「え!?俺そんな顔してた!?」
頼「ぎゃははは!!」
嘘だろ………馬鹿面って……
そんな風に笑いあって……いや、頼だけが爆笑していると隙を付くように男は走り出した
ふは、やべ、顔が緩む
男の背中を捉えると足を動かして、後ろで俺が何をするか分かったのか、頼は笑ってこっちを見ていた
葉「……なぁ、お前さー、敵に背中は見せちゃいけねぇって習わなかったの、かっと!」
助走を付けて、ジャンプする
そして、空中で足を男に向けて伸ばし……「ぐはっ」飛び蹴りをお見舞いしてやった
そのまま顔面から倒れたから、絶対痛いと思う
まぁ俺がやったんだけどな!
パッと後ろにいる頼の方を振り向けば、偽物たちを倒していて
葉「俺も混ぜろよなー!!」
そんなことを言いながら紛れ込んだ



