ちょっと着いてこい、と私を連れていくこの男。 教室行こうとしてたのになんでこうなるかなー、なんて頭抱えてたら、 「乗れ。」 ヘルメットを投げつけられ、かぶれとでも言うように見つめてきた。 私は仕方なくかぶり、言われるままこいつのバイクへと乗った。 『ねぇ、名前は?』 一応聞いとかないとね。 「神代 蒼(かみしろ あおい)」 名前をいってすぐ、しっかり捕まっとけと言って、バイクをとばしたーー。