夢の欠片

由梨が服を着て間も無く、俺は学たちに見つかったと連絡を入れた。


ただ、やることがあるからお前たちは家に帰ってくれと言い、彼らをこの場に呼ぶことはしなかった。


今、由梨は震えている。夏とはいえ、服を着ないで外にいれば寒くなる。そのせいなのかもしれないが、俺がいるからという可能性も考えられなくはない。だから、まだ学に会わせるわけにはいかないだろう。


「さて、行くか」


「うん」


俺たちは公園を出た。