結ばれた二つの髪を解き一つにまとめる。
染めてい茶色の髪からほんのりバラの香りが臭う。





(屋上に行くのはいいんだけどあいつらマジ後で覚えとけよ。)



階段を上りながらそんなことを考える。
そしてそれと同時に隠された教科書の数も確認する。



『歴史、科学、古文に数学Ⅱっと、ん?』


気が付けば目の前に屋上への扉。

それを私は










































足で蹴った。
空手の帯を持っている私にはちょろい。


どーでもいいか。





屋上には




『誰もいないし。。』
じゃあ誰が手帳を?

ふと視線をそらすと風で手帳の中から飛び出たであろう紙が教科書によって止められていた。

この紙は偶然落ちてきたんだろう。




さっき見えたのも気のせい、か。


教科書もすべて回収しふと柵の外を見る。







町全体が目に焼き付いた


『広いなぁ。。。。』



教室に帰ってももう授業は進んでいるだろう。
それだったらもう少しこの空と景色を楽しもう。


私は気付かずそのまま寝てしまった。





この時の私をたたきたい。


あー。





バカヤロウ。