ひとつ屋根の下のうえに 同じ部屋って ありえなくない? あたしもケイタも一言も喋ることなく、階段を上がった。 部屋に入り、腰を下ろす。 「…ケイタ」 「ん?」 あたしは不安そうにケイタを見上げると、 ケイタも少し不安そうな顔で相槌を打った。 「大丈夫…かなぁ?」 「まっ、手出さなきゃ大丈夫じゃねー?」 「出さないでね?」 「誰も出さねーよっ!」 そう言ってあたしの髪の毛を思い切りぐしゃぐしゃにした。