突然現れた王子



「ケイター。借りてきたぁ」

「おっ、サンキュー」


ケイタはあたしからベルトを受け取ると、すぐにジーパンへと通した。


「これで大丈夫だな」

「うん」


その時、部屋をノックする音がして、ドアが開いた。


「アユー。と、ケイタくん?
ご飯できたって」


顔を出したのは3つ上のお姉ちゃん。

今は美容の専門学校に通っている。


「ケイタ。お姉ちゃん」

「あっ…初めまして」