突然現れた王子



あたしは手慣れたようにドアを開けると、
勝手に上がり込んで光の部屋へと向かった。


「ひっかるく~ん♪」

「うわっ! アユ!!」


光はさっきと同様、焦ったように何かをベッドの下に隠した。

…またエロ本見てたな。


「何見てたのかなー、光くん?」

「おいっ! やめろっ!!」


あたしが無理やりベッドの下の物を取り出すと、

そこにはかなり露出をした女の人が表紙の雑誌があった。


「あんたも飽きないね」

「関係ないだろっ。何の用事だよ」