突然現れた王子



階段を上ってすぐのところにあるドアを、
あたしはノックも無しに開けた。


「光ー」

「おわっ、アユっ!」


すると、中にいた光が焦ったように、
何かをベッドの下に隠した。

…こいつ、エロ本見てたな。


「ノックぐらいしろよ!」

「ヤバいことしてんなら、鍵ぐらいかけなさいよ」

「ヤ、ヤバいことなんてしてねーよっ!//」


大声を上げるところが怪しいって、光はまだ気付いていない。