「どこ行くんだよ!?」


あたしの右腕を掴んで、心配そうに問いかけた。


「ごめん! 離して!」


あたしは無理やり光の腕を振り払うと、

教室を飛び出した。


総合病院まで、ひたすら走った。

学校から病院までは、走って15分ほど。


あたしはその道のりを、ひたすら走り続けた。


病院に着くと、手慣れたようにICUに向かう。


ケイタに忘れられてるんじゃないかって不安はあった。

けれど、足が勝手にケイタの元へと向かっていた。