突然現れた王子



今にも崩れてしまいそうなほど、震えている足。

立っているのがやっとで、この場から動くことができない。


未だ、けたたましい機械音は鳴り響いていて。

医師たちの声は、更に大きくなる。


そんなときに、目を向けた先。


それは、ケイタの頭の上にある、プレート。


あたしの目に飛び込んできたのは、

一つの名前だった。


“冴木啓太”


啓太…?

けいた…

ケイタ………