お願い、ケイタ。
目を開けて…
あたしはもう一度、ケイタと笑い合いたい。
愛しいその声で『アユ』って呼ばれたい。
ケイタがいないと、あたし生きていけないよ…
あたしはひたすら祈り続けた。
幽霊みたいなケイタに恋をして。
この恋はどうなるのか、なんて、
不安になったこともあった。
けれどケイタはこうして生きていたんだ。
これほど嬉しいことなんてない。
叶わないと思ってた恋が、叶いそうなんだから。
だから、目を開けてほしい。
もうそれしか願わない。
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