「うっ……!」


その時。

ケイタは突然、頭を押さえて苦しみだした。


「ケイタ!?
どうしたの!?」

「くっ……いてぇ………」

「頭痛いの!?」


頭を押さえて、のたうちまわるケイタ。

痛さのせいか、顔は歪んでいた。


あたしは心配になって、ケイタの体を揺する。


「ケイタ!? 大丈夫!?
ねぇ!!」


ケイタの顔は更に歪んでいて、頭の痛みは増していたようだった。


「っ……アユっ………」

「何!? ケイタ!」