「こうやって暇とか言ってんのが、1番幸せなのかもな」


まっすぐに窓の外を眺めながら、
ケイタは言った。


確かにそうかもしれない。

平凡な毎日が、1番の幸せなんだ。


「まぁでも、暇なのは変わんねーけど」


そう言って、ケイタは笑った。


ケイタの笑顔に、あたしはときめいた。

こんなことは、もう毎日のこと。


あたしは、ケイタの笑ってる顔が、
1番好きなんだ。

ケイタの笑顔を見るだけで、あたしも笑顔になれるから。