突然現れた王子



ご飯を食べ終え、あたしたちはレストランを出た。


マップを広げ、次に行く場所を決める。


「あっ、ここ行こーぜ」

「どこどこ?」


そう言ってマップを覗き込むあたし。


ケイタの指差していた場所は、


………お化け屋敷。


「やだ!!
絶対にやだっ!!」

「そう言われると行きたくなるんだよな」

「やだー!! ケイタのSー!!」

「何とでも言え」


ケイタはあたしを無理やり引っ張って、お化け屋敷へと向かった。


泣きそうなあたし。

お化け屋敷だけは…苦手なのに。