「ちょっ、お母さん!」
「ん? なに?」
あたしは勢い良く母親を呼び止めた。
振り返る母親に、あたしはなかなか口を開けない。
「そんな簡単に決めちゃっていいの…?」
恐る恐る問いかけると、
母親は表情一つ変えずに言った。
「だってあんたの友達なんでしょ?
なら大丈夫じゃない」
「でも男だよ!?」
「それでも友達には変わりないんだから、別にいいわよ」
そう言って部屋を出ようとする母親。
あまりの楽観的な考えに、あたしは頭を抱えそうになった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…