胸に刺さる花を史也の胸ポケットに入れる。 「好きです。あたしが、忘れないためにもあたしと付き合ってくれませ‥‥」 "付き合ってくれませんか" そう言おうとしたのに、言えなかった。 がたがたっと机越しにあたしは、史也に抱きしめられていた。 ちょ、心臓が破裂する! みんなは、寄せ書きとかに夢中であたしたちには気づいていない。