「陽と話すとき、いつも言いたかったけど言えなくて。だけど、今日で最後だから言うって決意したんだけど、言えなかったんだ」 史也の声が震えてた。 「ほんと、意外とヘタレだったな俺」 「じゃあ、ヘタレ卒業のためにも。ちゃんと気持ち教えて?」 「え゛」 「言えないのか、ヘタレめ」