キーンコーンカーンコーン 私たちは一時間目をサボり ずっと屋上にいた。 なんだか落ち着いた。 久しぶりにこんなに泣いたな。 「落ち着いたか?」 ハルが尋ねてきた。 「うん!」 よし!頑張る。負けてなんかいられないんだから! するとハルは私のほっぺたに 触れた。 「雨音が笑ってんの初めてみた。」 ハルは私の目を見つめてきた。 「そう…かな…?」 ハルを見上げた。 「その上目遣い禁止。笑」 ハルはそう言いながら 唇を重ねた。