ラヴァップ

ぬくもりに包まれて、だんだんと落ち着いてきた。


『ホントに?本当に助けてくれるの?』


普段から、知らない人には頼る以前に関わらない私。
でも、彼は、彼等なら大丈夫だと理屈ではないなにかで思えた。


「あぁ。本当だ。………誰に追われている?」

『……知らない男の人。』

そうか、と呟いた彼はまた、‘助ける’と言ってくれた。