ラヴァップ

「新!!コイツを、……そうだな、とりあえず交番連れてってくれ。今なら、アイツがいるだろ。」


私に話しかけてくれていた彼が、近くの男の子に言った。

あ、交番連れてってくれるんだ。でも………。


「あぁ、男の事は俺が片付けておくから。」

きっと、表情に出ていたんだろう。私の聞きたいことを答えてくれた。


『あの、その…、すみません。あと………、ありがとうございますっ。』


「お礼はまだ早いよ。」

悪い気分はしないけど、と言われた。


そして、別の男の子に腕を引かれて、交番へと向かった。