邪魔にならないように厨房の片隅に移動する。 イスに腰を落とすと、すぐさまパスタにスプーンとフォークを投入。 器用にパスタを絡めて口に頬張る。 「てんひょう、おいひい」 口の中はトマトの風味が広がり、ソースに良く絡んだ細めのパスタがスルスルと喉元を通過。 「口の中が空になってから話しなさい」 フライパンを煽る店長の注意が飛んできた。