それから、ピアノの下でどれくらい いたのかな。 「あ、もうこんな時間じゃん」 ケータイの画面に表示された時計は 下校時刻を示していた。 「ホントだ〜。あたし帰らなきゃ」 「俺も。下まで行くか?」 「うん」 妃織に怒られそうだったから あたしたちは急いで昇降口に向かった。 「じゃっ、また明日な」 「うん、また明日」