雨と電車とチョコレート



「……」


掌からじんわりと皮膚の内側へと沁み込んでくる温かさ。


その熱が心まで温かくしてくれているように思うのは、ただの気のせい?



……でもね。

温かいと、嬉しいと、そう思う一方で。


……なんだか少しだけ、泣きたくなるの。

こんなふうに触れられたら、優しくされたら、好きになっていいよって言われてるみたいに感じちゃうよ。


私ばっかり好きになって。


こんなふうに期待ばかりが募る。


……デスクの引き出しに、渡すはずだったチョコは入れっぱなし。



ねぇ。

もし、好きだと言ったら。

……この手はやっぱり、はなれていくのかな……。

これは、仲間の距離、なのかな……。