告白 短編集



「水姫」


「なに暁…」


「なーに不満そうな顔してんだよ(笑)
誠暉がよかったか
そりゃさっき聞いたし誠暉がいいよな」


そう言って私の頭に手を乗せる


「そうだったら何よ…」


「ん?別にそんなことはいいんだけど
水姫が泣きそうな顔してっと
こっちまで沈むから笑わせようと思ってね(笑)」


暁はニッと笑って
私の頭を髪の毛にそうように撫でた
心地好くて目を瞑れば
思い出すのは誠暉の顔で
暁に申し訳なく思うのと同時に
誠暉への執着心の強さにびっくりした


「あーそれとね
はいこれ
俺的にはこっちの方が重要」