3.11-君に捧ぐ物語-


「雅人待ってよ!はやいーー!」

やっぱり彼は優しい。
立ち止まってくれる。

(ハーハーハー。疲れた。)
「ふー。やっと追いついた。」

体育以外で走る事のない私には結構きつかった。
流石運動部のエース。
早足でもかなり早い。

「そんな怒んないでよ。冗談だからさ。ごめんね?」
「……。」

両手を合わせながら彼の顔を覗き込む。
膨れっ面な彼。