-彼女side-

トントン

誰か上がってくる。

とっさに見えないところへ隠れた。

すると同じクラスの女の子。

片手にはかわいく包まれたチョコ。

告白するんだろうな。

相手はどんな人なんだろう。

好奇心で観察していた。

もう一人上がってくる音がした。

相手かと思い、開いたドアの方を見て、

私は言葉を失った。

ー私の好きなあの人だったから。ー