昨日、珍しく誰とも約束をしてなかった俺は夕飯を買いにコンビニに行った。



帰り道に声をかけてきた女とその夜を過ごした。


いつも通りだと思っていたがその女は朝、変なことを言ったのだ。

「あなたに決めた♪明日朝から学校来なかったら退学だから♪」

そう言って女は部屋を出て行った。


今退学になったら、大学の推薦も取り消されてしまうだろう。

「じょーだんじゃないぜっ!」

医療系の大学に入ることは、俺の昔からの夢だった。

そのためにこの三年間テストで学年上位をキープしてきたのに。
まぁだいたい2位で一回も1位になったことはなかったけど…






そんなことを考えてたら学校に着いていた。


「よっ賢!お前が朝から登校なんて珍しいじゃん」


こいつは俺のダチの飯田連。
イケメンで明るい。

俺と連は藤北高のNo.1とNo.2と言われているらしい。


まぁどーでもいいけど。

「そーいえばお前、さっき放送で呼ばれてたぞ?至急理事長室に来いだってさ。」

理事長室?俺なんかしたか?


「…サンキュ、連」

俺はそう言うと急ぎ足で理事長室に向かった。