鶺鴒の家族探し

そして次の日。

テストの一時間前。
俺は教室にいた。
そして外を眺めていた。

少しだけ空間が歪む。

俺は気にしていなかった。
誰も気づいていなかったから。

なのに。
もうテストが始まるのに。
担任が現れない。

疑問と不安。

俺も少しだけ不安になった。

暫くすると、なにかが来た。
何かの気配が。

こちらに向かってくる。

なにか分からないのが、とても怖い。
思わず自分の体を抱き締める。

誰。
なに。
来ないで。

不安なのに、どこかで喜んでいる自分がいることに。



戸惑う。