鶺鴒の家族探し

ルゥとあってから数週間。
担任からの連絡。

「三日後に模擬戦大会がある。
二人以上のチームを組んで、全員参加だ」

クラスの皆が立ち上がる。
俺は知ってた。
もちろんジルも。

「綺音。組もうよ。俺たち二人でいいだろう?」
「ああ」

一番始めに担任に言った。

「またジルさまに守ってもらうつもり??模擬戦に一回も出てない屑が。本当は魔力なしのままだからでしょ!落ちこぼれは大人しく棄権しなさいよっ!」

妹の声に
俺はジルの後ろへ逃げる。

模擬戦に出ないのは
一人だと感情の抑制ができないから。
嫌なことを思い出して、
泣いて
叫んで
壊しちゃうから。

「うるさいよ?
綺音はこんなに可愛いんだ。
魔力なしだろうが、落ちこぼれだろうが、俺は綺音を好きになってた。」

ねっ?
て、こっちに微笑んできて

いとおしい。

「俺も好き。
アルトもジルもディスもレイも!」

俺も笑う。

(可愛い・・・)

そんなジルの心の声が
聞こえた。