使い魔召喚から三ヶ月くらいたった。

ディスやジルの使い魔、レイの加わった生活に
楽しみを
幸せを
感じ始めた。

(翔も来れたらいいのに)

そんな思いを持ちながら
ディスと
レイと
話していると
くつろいでいると。

「綺音!父さんが呼んでる!」

ジルが飛び込んできた。

「いや…………」
「ムリ」
「ジル様。綺音は人嫌いなんですよ?」

俺に、
ディスに
レイに
ジルは切られた。

「いや、わかってんだけど、バカな妹が父さんに“知らない人が私より権力あるなんて許せない”とか言っちゃって……」
「綺音。俺からも頼む」

ジルのあとから現れたアルトに
俺は
心を踊らせた。

「アルトッ!アルトの願いなら何でもするッ!」

椅子から立ち上がって、アルトに飛び付く。

俺は変わった。
俺から人にさわるなんて。
翔が知ったら驚くだろうか。

ジルも
ディスも
レイも
アルトをにらむ。

俺は愛されてる。

「ありがとな」
「ッ!」

アルトが、
ハニカミながら、
俺の額にキスをした。

空気が
ジルが
ディスたちが
固まる。

俺は体が
顔が
熱くなって、
泣きたくなるくらい
嬉しくて

アルトにさらに抱きついた。

それと同時に
王に会うことが決まった。