真っ白な世界でただ一人。
考え事をしていた。
俺について。
この"鶺鴒綺音(セキレイアヤト)"と呼ばれる存在について。

でも思い返すのは
痛い。
辛い。
怖い。
苦しい。

ああ・・・俺はいきる価値があったのだろうか。
学校にいればいじめられ、家にいれば理不尽に殴られる。

そして最後は・・・
犯された。
男に。
同級生に。
大勢に。

泣いた。
大声で。
抵抗した。
必死に。

でも、届かないし、聞こえない。
いや。
見えないフリに、聞こえないフリ。

意識が薄れていった。

で、気が付いたらここにいた。
白い空間に患者服で。

そこに1枚の紙が落ちてきた。
それを拾って読む。