鶺鴒の家族探し

目が覚めると、暖かかった。
心地よかった。
アルトとジルが。
隣にいることが。

その日から。
俺に、2つ名がついた。
"死音の鶺鴒"

みんなが恐れた。
憧れた。

そんなとき。

「学園に通ってみないか??」

アルトがジルが。
提案してきた。

答えは

「いやっ」

アルトといたいから。
ジルと話したいから。
人と。

関わりたくないから。

「俺がいる。俺の部屋に来れば良い。アルトにいつでも会える。
綺音は俺が。アルトが守るから」

その言葉に。
俺は、通うことにした。
ジルと暮らすことに。

決めた。

だって、
ジルと離れたくないから。
アルトに嫌われたくないから。