「て、いうか離してよ」
「無理」
「ちょっと~~」
恥ずかしさで泣きそうだよ……
「こいつと俺実行委員な」
「……………ダメよ」
「あ?」
諒夜の言葉に反抗してきたのは
紛れもなく季衣ちゃん。
「あたしが、諒夜くんと一緒に
実行委員やるんだから!その子はダメよ!!!」
あたしを指さして
言い切った季衣ちゃんに諒夜が一言。
「お前香水臭いから無理、あと
化粧が濃いってのも無理だな俺としたいなら
まずは莉乃みたいな清楚な女子に
なってからだ」
…………なんて、
なんて優しい言い方!!!!!!!
教室のみんなア然としちゃってるよ
あたしも、そのうちの1人だけど。
「わかった……」
季衣ちゃんは諒夜の言葉に
ショックを受けたのか、おとなしく
座ってしまった。

