その日、あたしは夢を見た。
お母さんが、あたしに
好きな人と結婚するのよって言った
あたしとの最後の会話。
その時あたしはまだ小学生で
結婚に現実味なんてなかったけど
今なら少しはわかるかも………
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ーーーー…
「………っ!!?」
「………………っ!!」
んっ………?
叫んでる声で目が覚めた。
目をあけると、そこはあたしの部屋で。
声が聞こえるのは下から……
ってことは、潤夜と、諒夜?
あたしが目を覚ましたのは
夜の8時。
お腹もすいたし、下降りよう…
そう思って、部屋を出て階段を
降りてると2人の声がさっきより
大きく聞こえた。

