カサリ・・・


気持ち悪い感触。

「・・・何・・・!?」


バッと手を引いて
そっと覗く。

嘘・・・!?ゴキブリっ・・・!?


それはゴキブリの死骸だった。

ゴミを取るはさみで机の中から取り出す。

「うっそぉ!きったなーい!」
菜月の声と、クラス中の好奇の目。

いつの間にか菜月は久保のグループに
打ち解けているようだった。