「行ってきます。」 今日もいじめのことを顔に出さないように 明るく家を出る。 本当は学校に行くのが苦痛で 仕方なかった、けれど。 「行ってらっしゃい、気を付けてね」 そう優しく笑顔で言ってくれる母親に 言えるわけがなかった。