そう言っても反応しない。 顔を隠している布団をとると、真っ赤になった菜々が俯いていた。 徐々に顔を近づけても何も言わない。 「嫌なら拒めよ」 「……嫌じゃ、ない」 菜々は小さくつぶやいた。 一瞬だけのキス。 そして菜々から抱きつかれた。 「嘘みたい…」 「何が?」 「ずっと好きだった」 「ん」 やっと…おれのになった。