「はぁ…。仕方が無いわね」
ここはぐっと我慢ね…

私は自分に言い聞かせると歩みをやめ、うるさい生徒達のほうに少しばかり顔をむけると

「Bonjourみなさん」

ニコッ

と笑うとたちまち周りは静かになった。
こんなことくらいで静かになるなら最初から静かになれないのかしら?と思っていると
「さすがゆりね。こんな美貌の少女に挨拶されたらたちまちこんなにもなるわね。」

「アンタバカじゃないの。私のどこにそんな美貌があるって言うのよ」

私がそう言うと椿はため息をつきながら事細かく説明し始めた

「アンタのその金髪の髪に青い海のような目、そしてそのルックス
誰がどう見ても息を飲む美しさよ
さすがフランスとのハーフだわ
日本の要素があまりないけどね」

「私が綺麗なわけないじゃない
言い過ぎよ」

「この鈍感……」

こんな話をしているうちに私達は自分達のクラスに着いてしまった。