「中石、離れちゃったな。」



「うん…。」





「休み時間とか遊びに来いよ?」





「ありがと。そろそろ 教室行こ?」





「そうだな。」



「そうだねっ」




あたしたちは 途中まで一緒に行った。




だけど 佑弥の1組の教室が一階だった



なので そこで別れて 魅紗とあたしは二階に向かった




―203教室…ここかっ!!



「おはよーっ!!」




「あーっ!!結実と一緒のクラスだっ!!やったっ」




―ドンッ




「きゃっ!!もー ましろ!!痛いよっ」



今 抱きついてきた…というより 体当たりしてきた女のコ。




幼なじみの一ノ瀬ましろ(いちのせ)。



幼稚園から ずっと一緒なんだ♪



親同士も 親しいんだ!!



「ましろちゃん!!おはよぉ」


「あっ!!魅紗!!おはよーっ」



本当 二人共 同じクラスでよかった!!





――――しかし、あたしは まだこれから起こる事を 知らなかった。




そう。ましろの話を聞くまでは…