好きなのに彼のどこが良いのか分からない

少し遅れて返ってきた言葉は、


「おい、この紙袋いらん。」


Rが手にしていたのは、包装したアップルパイを入れていたミッキーの柄の紙袋だった。


「中身割れるよ。」


あたしが言うと、


「これ持って帰って。」


「割れるから気をつけてよ。」


そう言ってあたしは紙袋を受け取ると、小走りで教室を出て階段を駆け下りた。


次の日、テニス部のFがあたしに話しかけて来た。


「ねぇ、今日私よぉ、Kが私が部活終わった後、迎えにきてくれるんだけど、その時Kと一緒にRも来るかもしれないから一緒に帰ろう。」


「えっ、あっうん。」


その後、いつも通り授業を受けた。


ーそして5,6時間目。


この時間は家庭科だ。


あたしとRとKとFとで話していた。


そこへSがやって来た。