「おーい。遥ー。ってなんだその顔?」
「気安く下の名前で呼ばないでください。」
「なんで?」
「なんでって!」
(恋人同士でもないのに!)
「苗字変なんだもん。」
「え…?」
「だから、なんかお前の苗字変じゃん。」
(ーーーーーー!!!っ!なんか恥ずかしい!!なんか勘違いしてた!)
「どした?」
「なんでもないです!!」
(本当にもう疲れた…。)
私はこんなに男子と話すのも初めてだし、ましてや家に上げるなんて絶対になかった。
「ねむ…。」
(あっ、思わず口に出しちゃった。)
「お前眠いのか?」
「まぁ…」
「じゃあ寝れば?」
