「話し合いの結果が出たで。」
予想していた通り、神無さんはそう切り出した
「結局どうなったんだ?」
俺は先を促す
「上層部は吸血鬼狩りと並行して璃玖先輩の捜索をしろと命令して来たで。
やっぱり、黒塔No.1ハンターの力は惜しいみたいなんや。」
「そう…か。」
「せやかて、希望は0に近い。
あくまで吸血鬼狩りを優先せなあかんて。」
そう言って、神無さんは笑顔を作る
しかし
「神無さん…、笑えてないよ。」
「!」
彼女の顔は今にも泣き出しそうだった
「やっぱり、友人を失うってつらいよね。」
「まだ璃玖先輩は死んでへん…!!!!」
俺の言葉に神無さんは声を荒げた
突然の大声にびっくりしていると、神無さんははっとした表情をする