BLOOD§INFECTION






そして俺たちが岩型の吸血鬼に気を取られている隙に、もう一方の吸血鬼が女性を狙って再び襲っていた


「!!
しまっ…!」


一瞬反応が遅れた彼女に、吸血鬼の鋭い爪が触れる


「っ…!!!」


痛みに彼女の表情が歪む


「!!!」

俺は直ぐさまそちらに向かおうとするが、岩型の吸血鬼が目の前にはだかる


「くそ…!!!!」


俺が悪態をつくと、横にいた彼が俺の前に立つ

「…?」


「おまえ、あっちに行っていいよ。
この場は俺が持ったから。」


先程まで強張っていた顔は、完全に落ち着いていて、微かな笑みを浮かべている