「えっと、230000位…くらい?
下の桁は忘れた…。」
俺の序列を聞いて、彼女の瞳がさすがに動揺する
「はぁ!??
嘘偽りなく!?
謙遜で0を一つ多めに付けましたではなく!!?
ほんまもんの230000位代のハンタークラスなん!?」
クラスで俺のランクを知ってる奴もいるが、知らなかった奴は彼女と同じようにあからさまに微妙な顔をする
「う…うちはそんな奴に助けられたんか…、く…屈辱や…。」
「聞こえてますけど。」
「とっ、とにかく!
プリンシパル権限より、あんたを230000位(?)から200000位に昇格。
おめっとさん!!!!」
周りからおおっと驚きの声と拍手が沸き上がる
俺はまったくもってチキンなので、どのような態度をとっていいのかわからず頬をかく
「あー…、どうも。」
周りに変な笑顔を向けながらも、まだ眉を寄せている彼女に向き直る
「でもとにかく、あんたが無事でよかったよ。」
「は…!?
てか、あんた、うちを助けに入るなんて最初から勝算はあったんか!?」
「え、ないけど。」
「なぃいいいい!???????」
彼女はプルプルと指を震わせながら、こちらに指を指す
その頭に俺はポンッと手を置く
「でも、誰か助けないと、あんたが危なかったから。
プリンシパルといえど、女の子だし。」