愛 ~②巻~

「「王様だーれだ?」」

皆が一斉に割り箸を見る。

私は…3番…。


中途半端な数字だから選ばれないかっ♪

「私が王様~♪」


南が手を上げる。

南か…。


「じゃあ…3番と…16番がキス♪」


…………。


私ぃぃぃ!?


「俺かよ…」


龍が小さく呟いて頭を抱える。

えっ…龍なの!?


『私と龍は女の子…』


「えっ…?石田って男だろ?」

……………。


はい?

「俺達が気付いて無いと思ってたか?」

うっ…バレてたの!?

「多分、先生達は気付いて無いと思うよ♪
あっ…宮先は黙っててね♪」

「おう」


えぇ!