愛 ~②巻~

『私のこと…嫌いでしょ?』

『もう呆れたよね…?』

『私なんて…もう…』


ギュッ


龍が私を抱き締める。

『龍…?』


「嫌いになんてなってねぇよ…」

え…。


「未來…」

龍は私の手に何かを置く。


『オルゴール…?』

「誕生日プレゼント…」

『くれるの…?』

「やる…」


龍…。

『うぅ……ありがとぉ…』


龍は私の涙を拭った。